舩後靖彦氏が『れいわ新選組』の比例「特定枠」1位で参議院選で当選しました。
今回は山本太郎率いる『れいわ新選組』舩後靖彦氏の
- 経歴や学歴
- 勤務先の看護・介護サービス会社
- ギター演奏動画
について深掘りしてみました。
れいわ新選組の舩後靖彦氏と山本太郎
【当確㊗️】
ふなごやすひこ(全国比例区・特定枠1)🎉
#参院選 #れいわ開票速報 pic.twitter.com/EMqxq8PeNO— れいわ新選組(東京選挙区は「野原ヨシマサ」全国比例は「山本太郎」と書いてください!) (@reiwashinsen) July 21, 2019
参院選の比例代表(改選数50)で、政治団体「れいわ新選組」が1議席の確保を確実にし、介護が欠かせない重度身体障害者の舩後靖彦氏(61)=特定枠1位、新人=が当選を確実にした。
舩後氏は、商社マンだった41歳で全身の筋力が低下する難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を発症。自力でほとんど体を動かせず、意思疎通には特殊な機器が必要だ。現在は、介助者の助けを借りながら看護・介護サービス会社の副社長を務める。
国会の現状では、重度身体障害者が通常の議員活動をするのは困難とみられ、幅広いバリアフリー化が求められそうだ。
引用元: 公式サイト
冒頭でも述べましたが、れいわ新選組の特定枠1位で衆議院選に当選した舩後靖彦氏は、重度の身体障害を患わっています。
そんな舩後靖彦さんの学歴や経歴を調べてみました。
舩後靖彦の学歴・経歴プロフィール
れいわ新選組の舩後氏が初当選 重度身体障害者の新人 特定枠1位 | 毎日新聞 https://t.co/evse8wjYhZ 国会の現状では、重度身体障害者が通常の議員活動をするのは困難とみられ、幅広いバリアフリー化が求められそうだ。
— 山本太郎事務所・広報 (@taro_koho) July 21, 2019
- 名前:舩後靖彦(ふなご やすひこ)
- 生年月日:1957年10月4日
- 出身:岐阜県
- 高校:千葉県立千葉南高等学校
- 大学:拓殖大学政治経済学部
- 特技:ギター演奏
- 職業:介護会社役員・ギターリスト・政治家
舩後靖彦さんは1957年10月4日生まれで現在61歳です。
岐阜県に生まれ幼少期を過ごし9歳より千葉県に移住した後、現在も千葉県松戸市常盤平に住んでいるそうです。
地元の県立千葉南高等学校を卒業し、拓殖大学政治経済が部に進学。
大学卒業後はプロミュージシャンを目指すものの、夢は叶わず挫折。
1982年(当時24歳)の時に、酒田貿易時計に就職しました。
商社マンとして営業部に配属された舩後靖彦さんは、高級腕時計やダイヤモンを扱う仕事に従事。
入社当時はバブル期ということもあり、不動産や貴金属などの高額商品が飛ぶように売れたそうです。
さらに「バブル崩壊後も8年連続で6億円以上」の売上を叩きだしたそうですから、本当に優秀な営業マンだったようです。
そんな順風満帆な人生をおくってきた舩後靖彦さんでしたが、41歳の時に異変が生じます。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)
2000年5月にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されます。
2005年5月に「ALS」という病気である事を告知された舩後靖彦さんの全身は麻痺し、2001年には呼吸筋が衰え期間を切開し声をだせなくなってしまいます。
胃に直接チューブを通し、流動食を流し込む『胃ろう』が必要な重度の状態になり、
一時は自ら命を断つことも考えたそうです。
ALSを患いながらも会社役員として活躍
重度のハンデを負い、当初はかなり落ち込んだ舩後靖彦さん。
入院中に医師からの薦めもあり
同じハンデをもつ患者さんの悩みや不安を解消するため「話を聞いたり、アドバイスする活動」をはじめた舩後さん。
コンピュータを使って患者さんとの会話をする事を通し『徐々にやり甲斐や希望』を持つ事ができるようになった舩後靖彦さんに再び転機が訪れます。
『生きる目的や意味』を持てるようになった舩後靖彦さんは、持ち前の行動力を発揮し精力的に活動を開始。
- 2002年と2003年に『ALS/MND国際会議』に人工呼吸器をつけた状態で飛行機に乗り参加します。
- 2004年4月:株式会社ケアドゥの相談役に就任(愛知県名古屋市の訪問介護事業会社)
- 2005年3月:「地域生活を支援する会ふわふわ」の会長に就任(千葉県市原市)
- 2012年:株式会社アースの副社長に就任(千葉県松戸市)、サービス付き高齢者向け住宅『サボテン六高台』の名誉施設長として経営に参加。
それだけでなく、執筆活動や講演活動も行い健常者の時よりも忙しく充実した日々を送っているのかもしれません。
さらに、政治家としても活動を始め、2014年には千葉県松戸市の市議選に立候補。
残念ながら選挙結果は落選となりましたが、ますます元気に活動する姿は注目を集め、
今回は山本太郎氏が率いる『れいわ新選組』より参議院選挙にも挑戦することになり、見事比例1位で当選しました。
舩後靖彦さんのギター演奏動画
舩後靖彦さんが演奏するギター動画がこちら
◆全身麻痺でも弾けるギター 舩後靖彦 2017年12月2日
どのような仕組みで演奏しているのかはわかりませんが、確かにギターを弾いてますね。
さらに、仕事の意思伝達はこんなふうに行っているようです。
意思伝達装置『伝の心』の動画
身体の自由が利かなくなった舩後靖彦氏は、歯で噛むセンサーを使ったPC操作をすることにより、童話や詩歌の執筆活動や、意思伝達装置「伝の心」を使って講演活動を行っています。
ギター演奏も同じような仕組みで行っているのかもしれませんね。
舩後靖彦さんの著書
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≫しあわせの王様増補新装版 全身麻痺のALSを生きる舩後靖彦の挑戦 [ 舩後靖彦 ]
|
≫三つ子になった雲 難病とたたかった子どもの物語 (コミュニティ・ブックス) [ 舩後靖彦 ]
特定枠とはどんな制度なのか
今回の参院選から新設された『特定枠』とはどんな制度なのか調べてみました。
これまでの比例代表は、各党が獲得した議席の枠の中で、名簿にある候補者が得た個人名票の多い順に当選する仕組み、いわゆる「非拘束名簿式」です。
特定枠は、この非拘束の候補者の名簿と切り離して、政党が「優先的に当選人となるべき候補者」に順位をつけた名簿をつくります。特定枠の候補は、個人名の得票に関係なく、名簿の順に当選が決まります。
この特定枠を使うかどうか、また使う場合、何人に適用するかについては、各政党が自由に決められます。
一方で、特定枠の候補は、選挙事務所を設けたり選挙カーを使ったりするなど個人としての選挙運動は認められていません。選挙の結果、特定枠の候補の名前が書かれた票は、政党の有効票となります。
引用元: 公式サイト
無職になった山本太郎はこれからどうするの?
れいわ山本代表「落選なら次は衆院選に」 | 毎日新聞 https://t.co/DmzeY8tes2
— 山本太郎事務所・広報 (@taro_koho) July 21, 2019
今回の参議院選挙で特定枠の制度を使った「れいわ新選組」は、山本太郎が比例代表で出馬する事により思惑通りに特定枠2名の当選を実現させました。
しかし「れいわ新選組」の山本太郎さん本人は、残念ながら落選。
国会議員はつぶしが利かないといわれていますし、選挙に落選するとただの人になっています。
次回の衆議院選に出馬すると思われますが、衆議院議員の任期満了は2021年10月21日。
下手をすれば2年以上も無職になる可能性もあります。
しかし、流石にそこも考えていたようですよ。
山本太郎氏は、政見放送の中で既に介助者の本会議への入場について言及しています。前議員バッジで自由に出入りできない本会議場・委員会室の傍聴席以外の議員席への介助者のアクセスを既に問題提起済みなのです。賢いでしょう? https://t.co/cFQutXgnTK
— Koji Matsui 松井孝治 (@matsuikoji) July 21, 2019
山本太郎さんは選挙に当選したら党首として自由に活動できます。
仮に落選しても二人の候補者「舩後靖彦」「木村英子」の介護者として登院し、スポークスマンになろうと考えているたようです。
というのも、今回の選挙で政党要件を満たせば、議員でなくとも維新の松井一郎代表のように「非議員の党首」として党首討論に参加できるんです。
公職選挙法上「政治団体が政党として認められるには」現職国会議員5人以上、もしくは直近の衆院選か参院選で全国での得票率2%以上のいずれかを満たす必要があります。
全国での得票率2%以上を確保するには、現状は約120万票獲得すればいいと言われています。
山本太郎さん率いる「れいわ新選組」は、すでに150万票以上集めていますので政党要件は満たしております。
ということは、「れいわ新選組」の山本太郎さんは「得票率2%を達成できれば、自分が落選しても問題ないと考えていたはずです。
介護者として「つい添え」できれればいいので、選挙戦は案外ゆったりしていたのかもしれません。
今後の政治活動に関しても「参議院選挙」でこれだけ注目を集めたのだから、マスコミに注目されない事はありえませんので十分に目立つことができます。
これが山本太郎さんが描いた「れいわ新選組」の戦略ならなかなかの策士かもしれませんね。
まとめ
今回は「れいわ新選組」の舩後靖彦氏の経歴・学歴・職歴について深掘りしました。
特定枠から出馬した2名を当選させて、自分は落ちても問題ない体制を整えたのなら「れいわ新選組」には優秀なブレーンがいるんですね。
これが山本太郎さんが自ら考えた戦略であれば、相当な切れ者なのかもしれません。
そんな、山本太郎さん率いる「れいわ新選組」の事は、これからも目が離せませんね。